初めてでも簡単!寝袋(シュラフ)選び方とおすすめ10選

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寝袋はアウトドアライフを楽しむ上でとても大切な物の一つです。選び方を間違えると、「夜、寒くて全く寝れなかった」「寝心地が悪くて身体が痛かった」などといったことが良くあります。 グッスリ眠って翌朝からのアウトドアを楽しむためにも、自分に合った寝袋を用意しておきたいですよね。

寝袋選びは、寝袋を使用する場所(気温)と目的(持ち運び等)をはっきりと把握することから始まります。特に、寝袋を使用する場所の気温は大切です。ここでは初心者の方にも失敗しない、安心して選べる寝袋選びのポイントをご紹介いたします!

1.寝袋の形

寝袋には大きく分けて2種類の形があります。それぞれの用途に応じて選んでみましょう!

1−1.マミー型(軽量コンパクトに収納出来る)

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身体の形に合わせた筒型になっており、軽量かつコンパクトに収納できるタイプです。トレッキングや山登りなど寝袋を持ち運ぶのにとても便利なタイプです。少し寝袋の中で動きにくい為、特におすすめしたいのは、生地の伸縮性に優れ寝袋の中で身体が動かすことができるスパイラルストレッチ式になっているタイプです。このタイプは抜群の寝心地です。モンベルですと、スーパースパイラルストレッチ(伸縮率135%)、スパイラルストレッチ(伸縮率120%)のタイプがあります。

出典:モンベル ダウンハガー800 #1
参考価格 ¥44,000(税別)

1−2.封筒型(ゆったりとした寝心地)

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オートキャンプなど、一般のキャンプ場でよく使われているスタンダードタイプです。ゆったりとした寝心地で、連結できるタイプもありますので、家族でキャンプする方は親子一緒に寝ることもできます。マミー型と比べて、かさばり重量もありますが、価格が安いものが多いのが特徴です。お手入れが簡単で、ほとんどのタイプが丸洗いできます。

出典:モンベル ファミリーバッグ #3
参考価格 ¥5,300(税別)

2.素材の種類

寝袋に使われている素材には大きく分けて2種類の素材が使われています。 使用されている素材で重量や収納時の大きさが変わってきますので、持ち運ぶシーンによって選びます。

2−1.羽毛タイプ(軽量で保温性、収納性に優れている)

快適な寝心地と抜群の軽量性を兼ね備えたタイプです。収納性が良く保温性にも優れており、トレッキングや本格的な登山を目指す方には、このタイプがおすすめです。羽毛のお手入れもそれほど気になりません。

2−2.化繊綿タイプ(安価でお手入れが簡単)

お手入れが簡単で価格も比較的安いものが揃っています。収納サイズは羽毛タイプと比べて大きくなります。

3.寝袋の対応温度と対応季節

対応温度は寝袋を選ぶ際に一番大切な基準になります。それぞれの寝袋には細かく対応温度が決められています。寝袋を使用するキャンプ場の標高や気温をしっかりと調べておきましょう。

3−1.夏用(最低使用温度5℃〜10℃)

寝袋の使用温度が低地でのキャンプなどに対応しています。

3−2.3シーズン(−5℃〜5℃)

本格的な夏山登山などで使用されます。日本アルプスなどの夏〜初秋の山ですと、ほとんどこのタイプでまかなえます。「モンベル」や「イスカ」、「ドイター」など、メーカーによって若干の対応温度差があります。

3−3.冬用(−5℃以下)

晩秋や冬山で使用するタイプです。特に厳冬期の山に行かれる方は−20℃以下のものを選びましょう。

4.用途別におすすめする寝袋

4−1.キャンプや登山で利用する方向けのおすすめ寝袋

初心者の方には、「品揃えと性能、コストパフォーマンスに優れていて安心して使用できる」、モンベルの寝袋がおすすめです! 

①夏山で使用

モンベルダウンハガー650#3ロングが、「リミット温度が−1℃」なのと価格の点で最適です。この辺りのモデルを揃えておくと、3000m級までの夏山はだいたいカバーできます。もう少し安価でリミット温度が高いものもありますが、夏から秋初期の日本アルプスでも氷点下になる時もしばしばありますので、このクラスの性能の寝袋を持っていると安心ですし快適に眠れます。「もう少し高い山に登ってみたい!」と思った時にまた、買い換えなくて済みますのでこのクラスを持っておくと良いと思います。

■おすすめポイント:リミット温度が氷点下まで対応。軽量コンパクト。

 【モンベル ダウンハガー650#3 ロング】

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【総重量】850g
【カラー】バルサム
【収納サイズ】
φ16×32cm(5.1L)
【コンフォート温度】4℃
【リミット温度】−1℃
【適応身長】〜190cm

出典:モンベル ダウンハガー650 #3 ロング
参考価格 ¥44,000(税別)

 

女性向けの小型、軽量タイプもあります。
 【モンベル ダウンハガー800Women’s#3】

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【総重量】557g
【カラー】ターコイズ(TQ)
【収納サイズ】
φ13×27cm(3.3L)
【コンフォート温度】3℃
【リミット温度】−2℃
【適応身長】〜173cm

出典:モンベル ダウンハガー800 Women’s #3
参考価格 ¥26,500(税別)

 

②3シーズン用

山の季節や気温は、その年や日によって大きく変わりますが、ゴールデンウイークの残雪 時期や晩秋の紅葉の時期などに山に行かれる方に特におすすめなのが、「リミット温度が−10℃」で、国内2000m級の冬山まで可能な、モンベルのアルパインダウンハガー800#1ロングです!
Light&Fast モデルの超軽量・コンパクトで快適性も実現した秀逸な寝袋です。この寝袋は、アウトドア界で最も権威のある米国を代表するアウトドア紙「BACKPACKER」の「2009Editor’s Choice Award」も獲得しています。3シーズンにおいて少々寒い日でも快適に過ごせます!

■おすすめポイント:リミット温度が−10℃まで対応。軽量コンパクト。

 【モンベル アルパインダウンハガー800#1 ロング】

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【総重量】1000g
【カラー】オレンジ(OG)
【収納サイズ】
φ18×34cm/6.8L
【適応身長】身長195cmまで
【コンフォート温度】−3℃
【リミット温度】−10℃

出典:モンベル ダウンハガー800 #1 ロング
参考価格 ¥46,000(税別)

 

③冬山で使用

初心者で冬山を経験する方はあまりいないかも知れませんが、冬山で使用するなら「リミット温度が−22℃」で少し高級なモンベルダウンハガー800 EXPロングがおすすめです。厳冬期の冬山のテント泊で過ごすと簡単に氷点下20℃以下になりますので、このクラスの寝袋は欲しいところです。

■おすすめポイント:リミット温度が−22℃まで対応。軽量コンパクト。

 【モンベル ダウンハガー800 EXP ロング】

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【総重量】1513g
【カラー】パーシモン(PRSI)
【収納サイズ】
φ22×44cm(13.4L)
【コンフォート温度】−14℃
【リミット温度】−22℃
【適応身長】〜190cm

出典:モンベル ダウンハガー800 EXP ロング
参考価格 ¥66,000(税別)

 

④低地のオートキャンプなどで使用

できるだけ安価な寝袋を購入したい方には、価格が5,000円位で買えるファミリーバック #3がおすすめです。このタイプは寝袋同士を連結すれば幅が広がり、家族と一緒に並 んで寝ることができます。ジッパーを全て開くとブランケットやマットにも早変わりする優れものです!キャンプシーンに色々と重宝します。

■おすすめポイント:安価。ゆったり眠れる。

 【モンベル ファミリーバック #3】

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【素材】表地/75デニール・ポリエステル・タフタ 裏地/75デ ニール・ポリエステル・タフタ 中綿/ホローファイバー
【総重量】1330g
【カラー】フォレスト(FOST)
【サイズ】
最大長190×最大幅75cm
【収納サイズ】
42×24×24cm(24.2L)
【コンフォート温度】7℃〜

出典:モンベル ファミリーバッグ #3
参考価格 ¥53,00(税別)

 

他メーカーで同タイプでは、コールマンコージースリーピングバック/C5などもあります。デザインや値段など、好みで色々と選んでみてはいかがでしょうか。

 【コールマン コージースリーピングバック/C5(ダークグリーン)】

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【総重量】約1800g
【コンフォート温度】5℃以上
【収納サイズ】φ22.5×42cm
【使用時サイズ】約φ84×190cm
【材質】表地/ポリエステル 裏地/コットン、ポリエステル 中綿/ ポリエステル
【付属品】収納ケース

出典:コールマン コージースリーピングバック/C5(ダークグリーン)
参考価格 ¥5,600(税別)

 

マミー型でなるべく「安価」にしたい、キャンプや低山、夏山しか登らない、という方には、化繊綿(エクセロフト)で少しかさばりますが、モンベルバロウバック #3ロングがおすすめです!

■おすすめポイント:羽毛タイプに比べて安価。リミット温度が10℃まで対応。

 【モンベル バロウバック#3ロング】

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【総重量】1094g
【カラー】バルサム(BASM)
【収納サイズ】
φ19×38cm(8.6L)
【コンフォート温度】6℃
【リミット温度】1℃
【適応身長】〜190cm

出典:モンベル バロウバッグ #3 ロング
参考価格 ¥13,500(税別)

4−2.バックパッカーの方や持ち運びの多い方におすすめ寝袋

バックパッカーや自転車やバイクでキャンプツーリングする方におすすめのタイプは、モンベルアルパイン バロウバック #7です!軽量かつコンパクトで持ち運びに適した寝袋です。コストパフォーマンスにも優れています!

■おすすめポイント:軽量コンパクト。リミット温度が10℃まで対応。

 【モンベル アルパイン バロウバック #7】

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【総重量】672g
【カラー】エッグプラント(EP)
【収納サイズ】
φ14×28cm(3.4L)
【コンフォート温度】13℃
【リミット温度】10℃
【適応身長】〜183cm

出典:アルパイン バロウバッグ #7
参考価格 ¥9,300(税別)

 

他メーカーですとイスカのウルトラライトがおすすめです!
【イスカ ウルトラライト】

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【素材】表/ナイロン100% 裏/ポリエステル100%
【総重量】630g
【カラー】グリーン
【収納サイズ】φ12.5×22cm
【リミット温度】10℃

出典:ウルトラライト
参考価格 ¥7,800(税別)

4−3.自宅や会社で使う方向けおすすめ寝袋

残業などで会社で泊まったり、自宅で寝袋を使おうと思っている方には、先ほどご紹介した封筒型で良いかと思いますが、マミー型と封筒型を組み合わせたちょっとお洒落な形のスリーピングバッグもあります。こちらのタイプも開放式になっていますので、夏の暑い時には広げて使用できて便利です!

■おすすめポイント:安価。ゆったり眠れる。

 【モンベル ホローバック #3】

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【素材】表地/75デニール・ポリエステル・タフタ 裏地/75デニール・ポリエステル・タフタ 中綿/ホローファイバー
【総重量】1360g
【カラー】グリーン(GN)
【サイズ】
最大長215×80cm
【収納サイズ】
42×24×24cm(24.2L)
【コンフォート温度】7℃〜
【リミット温度】2℃
【適応身長】身長183cmまで

出典:ホローバッグ #3
参考価格¥5,300(税別)

5.寝袋と一緒に購入すべき物とは

5−1.マット

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寝袋とセットで必ず購入したいアイテムは、寝袋の下に敷くマットで、これは必携です。地面から伝わる冷えや湿気を防いでくれます。テント場によっては石などがテント下にありますので、痛くて寝れない場合が多々あり、その防止にもとても役立ちます。ロール式やジャバラ状の折りたたみ式のものなどがあります。

出典:U.L.コンフォートシステムパッド180
参考価格¥9524(税別)

5−2.シュラフカバー

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その他に出来れば寝袋とセットで使用したいものとして、シュラフカバーがあります。寝袋は単体で使用すると、結露によって湿ったりして、体が冷えることがありますので、シュラフカバーは寝袋とセットで揃えておきたいものです。また、シュラフカバーは、登山のビバーク時に寒さを凌ぐために身体にまとって、利用することもできます。

出典:U.L.スリーピングバッグカバー
参考価格¥1,6000(税別)

5−3.シュラフシーツ

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3つ目は、シュラフシーツで、寝袋のインナーとして使用します。寝袋自体の汚れを防いだり、保温性を上げるために使用します。小屋泊まりにもシーツとして使用できます。

出典:キャンプシーツ
参考価格¥1,900(税別)

まとめ

寝袋を購入する際には、使用温度を間違わないことが一番大事ですが、自然が相手なので少し余裕を持った寝袋を購入し、快適に眠れるものを揃えることをおすすめします。また、衣服も寒さに強いものを何枚か持って行くと、急な天候の変化や急激な気温低下の際にも、防寒着を着込んで寝袋に入り込むと、ある程度の温度調整はできますので、衣服も寝袋のひとつと考えて、暖かいものをできるだけ持っていきましょう。 どのような手段で、どの程度持ち運びするかを基準に形と重量を決めれば、初心者の方でも失敗しない寝袋選びができると思います。最適な寝袋選びで、快適なアウトドアライフを楽しんで下さいね!

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